看護大学や看護学部の選び方

そろそろ進路を決めなければならない時期です。

高校卒業後に看護師になるには、

  1. 看護師養成学校
  2. 看護短大
  3. 看護大学

の3つの選択肢があります。

平成30年度の看護師の国家試験受験者の内訳は、

 

受験者 合格者 合格率
養成所 24,602 23,923 97.2%
短大 1,596 1,498 93.9%
大学 19,824 19,475 97.6%

 

と、養成所を卒業して看護師になる人が一番多いのです。

 

看護師の学歴による違いなどもあり、

看護師になるなら看護大学が有利とばかりとは言えないのですが、

日本看護協会は看護師基礎教育の4年制化を推進しているなどの背景もあり、

今後は大学卒業の看護師が増えていくと予測されています。

 

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看護大学が増える理由

急激な勢いで看護大学や看護学部が増えています。

 

1989年には看護大学(看護学部)はわずか11大学しかなく、

入学者数も500人程度しかありませんでした。

 

しかし、

2014年には、228大学で学生数は19,684人と20倍にも増加しているのです。

 

大学数サバ

 

平成26 年には看護大学(学部)が18 大学も新設され、

医療系とは無関係の北海道工業大や奈良産業大は北海道科学大学、奈良学園大学と大学の名称まで替えています。

もはや、

3.3大学に1校が看護学科を有するとまでいわれているのです。

 

詳しく見る ⇒ 旺文社資料

 

看護大学が増える理由

看護大学が増える理由は、

  1. 看護師不足
  2. チーム医療の進歩
  3. 看護教育の延長問題

などがあるといわれています。

 

現在は150万人の看護師が就労していますが、

団塊の世代が75歳を超える2025年には200万人の看護師が必要だとされているのです。

 

さらに、

看護師は医師の助手のような従来の考えから、

医師、看護師、薬剤師、衛生検査師が一体のチームとなって医療を行うチーム医療の考えが主流になって、

看護師にも更に医療知識を身につける必要性が増しています。

 

看護教育の年限については、

看護師の教育年限が4年に延長かにも書きましたように、

日本看護協会は看護師基礎教育の4年制化を推進しているのですが、

その理由として、

  • 海外でも看護教育の4年化が進んでいる
  • 看護師の高学歴化で患者の死亡率が下がる

などを挙げています。

 

このような背景から、

今後とも看護大学の増設は進むと考えられます。

 


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看護大学の選び方

4年制の看護大学(看護学部)は、

平成30年4月現在で277大学あります。

 

内訳は、

  1. 国立 : 42大学
  2. 公立 : 48大学
  3. 私立  :  183大学
  4. その他 : 2大学(省庁)

です。

 

詳しく見る ⇒ 看護大学一覧

 

① 学費

 

国立、公立、私立では、

  • 入学金
  • 授業料

が全く異なります。

 

したがって、

看護大学を選ぶポイントの第一は学費です。

 

② 受験科目

当初は医学部の中に看護学科として設けられていたのですが、

最近では看護学科の人気が高まり、

医療系とは全く異なる大学でも看護学科を設けています。

 

したがって、

入学試験の科目が異なっているのです。

 

本来ならば看護学科の受験科目は理科系でしたが、

最近は文化系の科目でも受験できるところが増えています。

 

自分は理数系が不得意だから理系の看護大学は受験できない、、

と考えるのは早計なのです。

 

③ 偏差値

看護大学にも名門校や有名大学といわれるところがあります。

 

東日本では、

  • 千葉大学
  • 聖路加国際大学
  • 慶應義塾大学
  • 上智大学
  • 北里大学
  • 千葉県立保健医療大学
  • 埼玉県立大学

などです。

 

西日本では、

  • 兵庫県立大学
  • 大阪市立大学
  • 神戸看護大学

などが有名です。

 

しかし、

いくら憧れの大学に入りたいといっても学力が問題です。

入試まで頑張れば合格の可能性も高まるでしょうが、

現在の自分の学力と大学の難易度を図ることも非常に大切です。

 

自分の現在の学力と大学の偏差値を照らし合わせてみることも必ずやらなければならないことです。

 

看護大学の偏差値 ⇒ コチラ

 

 

その他にも、

看護大学を選ぶポイントが有ります。

 

看護大学は過去20年で20倍にも増加し、乱立状態で、看護学科を作れば受験生が集まるという状況ではなくなってきています。

 

看護大学自体も特色を出す必要が求められているのです。

 

兵庫県西宮市の大手前大学は2019年4月に、

国内初となる「国際看護学部」を新設すると発表しています。

カリキュラムでは医療に関する英語を使った講義や海外の病院での研修などが盛り込まれ、外国人患者にも対応できる看護師の養成を始めるとしています。

 

これからは、

看護大学を出たというだけではセールスポイントになりません。

同じ看護大学でも、特色のある看護大学を選ぶ必要がありそうです。

 

これからも「特色のある看護大学」をご紹介しましょう。

 


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