認定看護管理者を受験した看護師の役職
日本看護協会は、2017年の第21回認定看護管理者認定審査で新たに 454 人を認定看護管理者として認定し、
認定看護管理者数は3,328 人になりました。
詳しく見る ⇒ 認定看護管理者の認定審査の合格率
認定看護管理者と認定看護師はチョット似ている言葉ですが、
認定看護管理者と認定看護師は全く異なる資格です。
認定看護師は、
- スッタッフ看護師
- 主任看護師
が挑戦する資格ですが、
認定看護管理者はもう少し上の役職の看護師が挑戦する資格ですが、
認定看護管理者にはどのような看護師が受験しているのでしょうか?
認定看護管理者の就業先
認定看護管理者の認定審査の合格率でも説明したように、
認定看護管理者とは、
- 病院や介護施設などでの管理者として必要な知識を持つ
- 組織を維持改革して看護サービスの向上できる能力を持つ
看護師が認定看護管理者として認定されるのです。
認定看護管理者を認定している日本看護協会では
認定看護管理者の活動場所として、
- 病院や介護老人保健施設の 副院長、看護部長、管理者
- 訪問看護ステーションの 所長
などだとしています。
認定看護管理者数は近年急増し、2017年に3,328 人に達しています。
認定看護管理者の就業先は病院
認定看護管理者の就業先は、
- 病院 :86.3%
- 学校や大学 : 3.7%
- 診療所 : 0.7%
と、大部分の認定看護管理者は病院で働いています。
さらに、
病院の病床数別の認定看護管理者数を比較して見ると、
300~399床が最も多く、
次いで、700床以上の病院と、
認定看護管理者は大きな病院に多いようなのですが、
順位 | 病床数 | 認定看護管理者数 |
1 | 300-399 | 486人 |
2 | 700以上 | 425人 |
3 | 400-499 | 334人 |
4 | 200-299 | 370人 |
5 | 150-199 | 308人 |
日本看護協会によると、
5年前と比べれば、
- 100~149床
- 150~199床
の病院における認定看護管理者が2倍以上に増加しているそうです。
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各都道府県の認定看護管理者数
日本看護協会では、各都道府県における認定看護管理者の数も明らかにしています。
47都道府県に12~309人の認定看護管理者が居住(非就業の場合もある)しており、
100人を超える都道府県は11あるのですが、
認定看護管理者の多い都道府県は、
順位 | 県名 | 人数 |
1 | 東京 | 309 |
2 | 大阪 | 242 |
3 | 愛知 | 192 |
4 | 北海道 | 183 |
5 | 兵庫 | 176 |
であり、
5位以下は福岡、神奈川、埼玉、広島、静岡、千葉で100人を超えています。
逆に認定看護管理者の少ない都道府県は、
順位 | 県名 | 人数 |
43 | 福井 | 23 |
44 | 宮崎 | 23 |
45 | 徳島 | 19 |
46 | 佐賀 | 14 |
47 | 鳥取 | 12 |
とのことでした。
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認定看護管理者を受験した看護師の役職
認定看護管理者の認定試験は、
- 申請期間 : 2月下旬~3月初旬(予定)
- 審査日 : 5月中旬(予定)
- 合格発表 : 11月上旬(予定)
という日程で行われるのですが、
受験する看護師の役職は多い順から、
- 看護部長 : 33.0%
- 副看護部長 : 34.6%
- 看護師長 : 17.6%
だそうです。
認定看護管理者の 37.2%(1,236 人)が、
- 副院長
- 看護部長
で、病院のトップマネジャーの役職に就いているのです。
いかがでしょうか?
認定看護管理者は病院のトップマネジャーの役職に就いている看護師なのです。
認定看護管理者を受験するには、
護師として5年以上の実践経験があることの他に、
- 510時間以上の認定看護管理者教育を学ぶ
- 大学院で看護管理を習得し修士課程を修了
- 師長以上で管理経験が3年以上あり大学院で修士号を取得
などの非常に高いハードルのいずれかを満たす必要があるのですが、
将来的に、
- 副院長
- 看護部長
を目指したいとの希望があれば絶対に取得しておかなければならない資格です。