看護専門学校に入って看護師になる
看護師になるためには、看護専門学校、看護短期大学、看護大学などで看護教育を受ける必要があります。
看護専門学校と看護大学とでは修学年限の異なりますし、授業料など教育にかかる費用も異なってきます。
看護師の多くは看護専門学校の卒業者で、看護専門学校は看護師への最短距離です。
看護師になるには
看護師になるためには、厚生労働省による看護師国家試験に合格する必要があり、
厚生労働省は、看護師国家試験の受験資格を、
- 大学において看護師になるのに必要な学科を修めて卒業した者
- 文部科学大臣の指定した学校において3年以上看護師になるのに必要な学科を修めた者
- 都道府県知事の指定した看護師養成所を卒業した者
としています。
看護師の国家試験を受けるには、
- 大学
- 短期大学
- 専門学校
のいずれかにおいて看護教育を修業しなければならないのです。
最近、看護大学を卒業した看護師の割合が増えてきていますが、現時点で最も多いのは、看護師専門学校を修了して国家試験に合格した看護師です。
看護専門学校とは
看護専門学校というのは、まさしく、看護師を養成するための学校です。
所轄は厚生労働省で3年制
所轄は厚生労働省です、なお、看護大学は文部科学省の所轄です。
一般的には看護専門学校といいますが、看護学校、高等看護学院など様々な名称が付けられており、全国におよそ450校程あると思われます。
修業年限は、一般的に全日制で3年制ですが、准看護師資格を持っている人が看護師になるために就学する2年制の約250校ほどあります。
なお、准看護師の養成、あるいは高等学校の衛生看護科から進学のための2年制の教育を行っていた看護専門学校も多数ありましたが、
准看護師は廃止の方向にあることから准看護師養成の看護学校は減少し250校程度になっています。
運営は私立と公立
看護専門学校には、公立と私立とがあります。
公立には県や市が運営し、私立では病院や医大に併設されているものがほとんどで、これら以外には日本赤十字社が運営する看護専門学校があります。
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公立と私立の看護専門学校の違い
県や市が運営する公立の看護専門学校はおよそ140校程度と思われます。
また、県や市の運営する公立の他に、国立療養所などを母体病院とする国立専門学校もあります。
私立の看護専門学校には、私立大学の医学部に付属する看護専門学校、医療法人や社会福祉法人、あるいは医師会などが運営する看護専門学校、さらには、学校法人が開設する看護学科による専門学校である私立看護系専門学校など、多数があります。
看護専門学校と看護大学との違い
看護専門学校を卒業するともちろん看護師の国家試験受験資格が得られ、合格すると晴れて看護師になることができます。
4年制の看護大学を卒業してももちろん国家試験を受けることができますが、4年制の大学を卒業すると3年制の専門学校のでは得られない資格を得ることが来出ます。
看護大学を卒業すると、
- 保健師
- 助産師
の資格を得ることが出来るのです
もちろん、看護専門学校を卒業しても、別途、保健師・助産師養成所に進学すれば資格を得ることもできますし、一部の大学では、看護専門学校の卒業生等が3年次への編入学の道を用意している看護大学もあり、そこで保健師や助産師の教育を受けることも出来ます。
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