認定看護師の教育機関と教育課程とは?
認定看護師は専門看護師と異なって、
看護師としての実務経験が5年以上あれば誰でもが挑戦できる資格ですが、
認定看護師の認定審査を受けるには、
教育機関で615時間以上の教育課程を受講する必ようがあります。
- 認定看護師の教育機関
- 認定看護師の教育課程
をご存じですか?
認定看護師の資格審査を受けるための、
- 教育機関
- 教育課程
について、ご説明しましょう。
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認定看護師の教育機関とは
認定看護師の認定審査を受けるには一定の条件を満たす必要があります。
- 看護師としての実務経験が5年あり、内3年は認定看護領域での看護経験
- 教育機関で認定看護師・教育課程(615時間以上)を受講している
という条件です。
この、
教育機関で認定看護師・教育課程を受講
というのが今日の本題なのです。
認定看護師という資格は、
日本看護協会が1995年に制定した資格制度で、
その看護分野で熟練した看護技術及び知識を有する
として認定看護師制度委員会が認めるのです。
認定看護師の認定審査を受けるための条件の一つに、
615時間以上の教育課程を受講すること
が定められているのですが、
この「615時間以上の教育課程」を実施するのが教育機関なのです。
日本看護協会は、
定看護師の教育機関としてふさわしい条件を備えた教育機関(医療機関)を各認定看護分野ごとに認定し、以後5年ごとに認定の更新を実施しているのです。
2018年4月1日現在では、
- 認定されている教育機関 : 54機関
- 認定されている教育課程 : 99件
となっています。
各都道府県における各分野の教育機関を検索でします。
検索する ⇒ 教育機関の検索
また、各分野で今年度に実施する教育機関を調べるのでれば、
検索する ⇒ 分野別の教育機関
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認定看護師・教育機関の教育課程で学ぶこと
日本看護協会は、
認定看護師の認定審査を受けるためには、
教育機関で615時間以上の教育課程を受講することとしています。
そして、
615時間以上の教育課程とは、
教育期間は6か月以上で連続した昼間の教育であることが原則
としているのです。
授業時間の総時間は615時間以上(教育機関によって多少異なる)ですが、
その詳細は、
- 共通科目 : 105時間以上
- 専門基礎科目 : 時間規定なし
- 専門科目 : 時間規定なし
- 学内演習 : 200時間以上
- 臨地実習 : 200時間以上
となっています。
共通科目では、
- 看護管理
- リーダーシップ
- 文献検索・文献講読
- 情報管理
- 看護倫理
などを学びます。
それ以外の専門分野は、各看護分野に応じて変わってきます。
座学の講義が一通り終わると約1か月半の、
- 学内実習
- 臨地実習
が始まります。
学内実習は教育機関が所属する医療機関で行われますが、
臨地実習では教育機関を離れ、実際の病院に行って専門分野の患者を受ちながらの実習となり、
講義で学んだ知識や技術を活かした実践経験を積むことになります。
実習の終了後には再び教育機関で、実習レポートをまとめて事例発表会が開かれるようです。
このような6ヵ月間の教育課程で学んだ後に認定看護師の認定審査を受けることになるのです。
認定審査は、
認定看護師は難しくないが教育課程への入学が難しいにも書きましたが、
120分のマークシートによる四肢択一試験で、
合格率も90%を上回り、
教育課程でしっかり学んでいれば難しくはないのです。
詳しく見る ⇒ 速報|2017年の認定看護師・認定結果
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認定看護師になる上で難しいのは、
教育機関への入学
です。
2018年4月1日現在では、
- 認定されている教育機関は54機関
あり、
開講されている教育課程は、
- 全領域での教育課程は99件
あるのですが、
2018年度に開講された教育課程が61で、受講定員総計は1,485人しかなかったのです。
認定看護師を目指す看護師は年々増加しており、
教育課程の入学倍率は、教育機関や医療分野によって異なるものの、
入学希望者の倍率は4倍のところもあったそうなのです。
看護師のスキルアップやキャリアアップには、
- 専門看護師
- 認定看護師
などがありますが、
専門看護師の資格を取ってキャリアアップするためには大学院の修士課程を修了しなければならないなどの条件があり、
看護師のスキルアップ、キャリアアップには認定看護師は非常に良い制度なのです。
さらに、
認定看護師になるための期間と費用はにも書きましたように、
教育課程を受講中には大部分の医療機関では休職扱いとして給料を給付しているのです。
あなたも、看護師のキャリアアップ、スキルアップとして認定看護師に挑戦してみませんか?