看護師のストレス解消法はアンガーマネージメント
看護師はストレスが溜まりやすいものです。
看護師は、
- 患者
- 患者の家族
- 医者
- 同僚
- 薬剤師や事務スタッフ
など、多くの相手と対することからストレスが溜まるのは当然のことなのです。
あなたのストレス解消法はどんな方法ですか?
アンガーマネージメントというストレス解消法をご存じですか?
看護師のためのストレス解消法をお教えしましょう。
看護師のストレス解消法はアンガーマネージメント
看護師はストレスの多い職業です。
看護師の中には、
- すぐに怒る看護師
- すぐキレル看護師
も多く、患者や同僚から嫌がられる看護師もいますし、
- 最近の若い看護師は!
- ゆとり世代の看護師は!
と、若い看護師や新人看護師にあたるお局看護師もいるようです。
日本アンガーマネジメント協会は、
看護師のためのストレス解消法の本を出しています。
ナースのイラッ! ムカッ! ブチッ! の解消法59例―ストレスからの「護心術」
一般社団法人 日本アンガーマネジメント協会/編集
安藤 俊介/監修・執筆 同協会ファシリテーター24名/執筆定価 2,286円+税
その内容は、
【1章】アンガーマネジメントの基礎知識
はじめに
1.怒りの仕組みを知って怒りに対する耐性を上げよう
2.怒りのパターンを見つけて壊してみよう
3.折れない心をつくろう
4.アンガーマネジメントをやっていこう
【2章】アンガーマネジメントテクニック30 ワンポイント解説【3章】ケーススタディ59
というものです。
サンプルを読む ⇒ 日総研
アンガーマネジメントを身につけることで、
自分自身の怒りをコントロールできるようになる
というのです。
第3章のケーススタディ59では、
- 時間を過ぎても医師が来ない
- 患者の前で叱られた
- 嫌味ばかり言う患者がいる
- 用もないのにナースコールを連発する
- 介護スタッフがタメ口で指示してくる
- 新人に指導したら笑ってごまかされた
- 資格の違いで差別される
- 気がつけば、私のせいにされていた
などの59の事例について、
30 のアンガーマネジメントテクニックを使って、
ストレスや怒りをどのように解消するかを説明しています。
例えば、
新人看護師に患者への言葉づかいを注意したところ、
笑ってごまかされてイラっとしたときには、、、
グラウンディングのテクニックを使って、
怒りが爆発しそうな気持ちを、意識を周りのものに向けて怒りを納め、
一呼吸置いた後に、
新人看護師の言葉づかいを注意するのか、
注意されたときの態度が悪いことを注意するのか、
注意の焦点を絞るようにすると指導しています。
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ストレス解消法のアンガーマネジメントとは
アンガーマネジメントとはanger managementのことで、anger(怒り)をmanagement(制御)すること、怒りを予防して制御するための心理療法の一つなのです。
アンガーマネジメントは1970年代にアメリカで生まれ、当初は犯罪者の矯正プログラムなどとして使われていましたが、
現在では、
- 企業研修
- 医療福祉
- 青少年教育
- 人間関係のカウンセリング
- アスリートのメンタルトレーニング
などで広く使われています。
認知行動療法などもアンガーマネージメントの一つです。
国内でも、
一般社団法人 日本アンガーマネジメント協会が設立され、
怒らないことを目的とするのではなく、
怒る必要のあることは上手に怒れ、
怒る必要のないことは怒らなくて済むようになることを目標としています。
人が人に当たらない社会、怒りが連鎖しない社会を実現しましょう。
としています。
詳しく見る ⇒ アンガーマネージメント協会
アンガーマネージメント協会は国内の各地でアンガーマネージメント講習を行っていますが、
受講者の内訳をみると、
- 会社員・団体職員 : 24.5%
- 医療・介護従事者 : 12.9%
- 研修講師 : 11.8%
ということで、
看護師を含む医療関係者の受講も多いようです。
アンガーマネージメントでストレス解消
アンガーマネージメントを身につける講習会では、
- 自分や相手の感情を理解するスキル
- 怒りの感情を客観的に理解するスキル
- 怒りの感情への対処スキル
を学ぶのですが、
看護師の業務をこなしながらの参加は難しいのでしょうから、
6秒ルール
だけを知っておいてください。
イラッとして怒りがこみ上げてきたときには6秒ルールを思い出してください。
怒りのピークはせいぜい6秒にすぎないといわれています。
6秒の怒りのピークをやり過ごせば怒りは収まるのです。
イラッとしたときに、
- 反射的に言い返す
- 瞬間的に行動する
これは絶対にやってはいけないことなのです。
イラッとして怒りがこみ上げてきたときには6秒ルールを思い出してください。