2018年の第26回認定看護師の審査結果
第26回認定看護師認定審査は2018年5月17日に行われ、
全21分野で合計1,480人が受験しました。
詳しく見る ⇒ 速報|第26回認定看護師認定試験
審査結果は7月13日に、
各自で資格認定制度 審査・申請システムにアクセスして合否を確認する形式で発表されましたが、
7月20日、日本看護協会は審査結果の概要を公開し、
21分野で1,293人が合格したことを明らかにしました。
認定看護師は21分野で1,293人が合格
2018年度の第26回認定看護師審査では、
21分野1,480人が受験し1,293人が合格しまし、
認定看護師数の総数は19,835人になりました。
分野ごとの認定看護師の合格者数
21分野における合格者数と、各分野の認定看護師総数は下記の表のとうりです。
分野 | 受験者 | 合格者 | 合格率 | 総数 |
救急看護 | 100 | 92 | 92.0 | 1,291 |
皮膚排泄ケア | 82 | 79 | 96.3 | 2,488 |
集中ケア | 36 | 29 | 80.5 | 1,189 |
緩和ケア | 220 | 173 | 78.6 | 2,354 |
がん化学療法看護 | 82 | 71 | 86.5 | 1,585 |
がん性疼痛看護 | 19 | 17 | 89.4 | 769 |
訪問看護 | 54 | 44 | 81.4 | 612 |
感染管理 | 139 | 128 | 99.2 | 2,834 |
糖尿病看護 | 34 | 30 | 88.2 | 890 |
不妊症看護 | 7 | 7 | 100 | 175 |
新生児集中ケア | 29 | 29 | 100 | 413 |
透析看護 | 24 | 24 | 100 | 261 |
手術看護 | 77 | 59 | 76.6 | 591 |
乳がん看護 | 20 | 16 | 80.0 | 354 |
摂食嚥下障害看護 | 128 | 93 | 72.6 | 827 |
小児期救急看護 | 7 | 7 | 100 | 271 |
認知症看護 | 258 | 257 | 99.6 | 1,251 |
脳卒中リハビリ看護 | 56 | 48 | 85.7 | 714 |
がん放射線療法看護 | 25 | 22 | 88.0 | 274 |
慢性呼吸器疾患看護 | 31 | 22 | 70.9 | 293 |
慢性心不全看護 | 52 | 46 | 88.4 | 294 |
全分野合計 | 1,480 | 1,293 | 87.3 | 19,835 |
日本看護協会のホームページでは、
各分野別、各都道府県別の新規認定者氏名も閲覧できます。
詳しく見る ⇒ 2018年認定看護師 新規認定者一覧
なお、公開期間は2018年7月20日 11時~2018年8月20日です。
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認定看護師の制度が変わる
日本看護協会は、
認定看護師制度を発足して20年を経過し、
医療や保健福祉の変化に応じた見直しが必要だとして、
認定看護師制度を改革するとしています。
詳しく見る ⇒ 認定看護師の制度が変わる
大きな改革点は、
- 特定行為研修が加えられる
- 認定看護分野を再編成する
という2点ですが、
以下の6分野については、
統合して新たな分野名にするとしています。
新たな分野名 | 現在の分野名 |
クリティカルケア | 救急看護 |
集中ケア | |
がん緩和ケア | 緩和ケア |
がん性疼痛看護 | |
こどもケア | 新生児集中ケア |
小児救急看護 |
さらに、
- 10の認定看護分野では教育機関が1ヵ所しかない
- 6つの認定看護分野では認定看護師数が500名以下
などの問題点を挙げ、
認定分野については適切に医療ニーズに答えるため原則として5年毎に見直す
としています。
認定看護師数が500名以下の分野とは、
下記の8分野ですが、
- 不妊症看護
- 新生児集中ケア(こどもケアとして統合)
- 透析看護
- 乳がん看護
- 小児救急看護(こどもケアとして統合)
- がん放射線療法看護
- 慢性呼吸器疾患看護
- 慢性心不全看護
新生児集中ケアと小児救急看護はこどもケアとして統合されますので、
残りの6分野は変更される可能性も高いと思われます。
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認定看護師も特定行為研修が必要になる
認定看護師の教育に特定行為研修が加えられるということは大きな変更点です。
特定看護師とは、
厚生労働省が2015年10に設立した制度で、
特定医療行為を修了した看護師は、
医者の指示がなくても自身の判断で特定の医療行為ができるのです。
詳しく見る ⇒ 特定看護師になる
しかし、特定看護師になるには認定看護師制度の研修にも匹敵する特定行為研修を修めなければならないのです。
現在の認定看護師を持つ看護師は、
新しい制度の認定看護師に移行できるのですが、
そのためには特定行為研修を受けなければならないのです。
詳しく見る ⇒ 認定看護師が変わると今の資格は?
移行できることは間違いありませんが、
- 履修すべき科目
- 履修の時間
などについては引き続き検討するとして現時点では明らかになっていません。
日本看護協会は、
- 新しい制度での認定審査は2019年度から開始する
- 新たしい認定看護師教育は2020年度から開始する
としていますので、
詳細が分かり次第、お知らせしたいと思います。