社会人が働きながら看護師になる
社会人からの看護師になる人が増えています。
つまり、看護師以外の職業に就いていてから看護師になる人が増えているのです。
厚生労働省は、このような社会人経験者が看護師になる動きを支援しています。
異業種の仕事をしていても、
看護師の仕事に興味を持っ人が多いのです。
厚生労働省の調査では、
- 看護師養成校の入学者の16%が25歳以上
- 准看護師養成課程では25歳以上が50%
と、20歳代後半から看護師を目指す人が増えているのです。
社会人のあなたも、
看護師になるのは今からでも遅くはないのです。
- 社会人が看護師になるためにどうすれば良いのか?
- 今の仕事を続けながら看護師になれるのか?
調べてみました。
看護師になる方法はたくさんある
今回は、
- 社会人が看護師になるにはどんなルートがあるのか?
- 仕事を続けながら看護師になる方法があるのか?
を知りたいのですが、
そのためには、
看護師になる方法にはどんなルートがあるのかを知って下さい。
看護師になる最も一般的な方法
看護師になるルートで、最も一般的で多いパターンは、
- 高校卒業 → 看護専門学校(3年)
- 高校卒業 → 看護短期大学(3年)
- 高校卒業 → 看護大学(4年)
というルートです。
専門学校や短大、大学を卒業して看護師の国家試験に合格すれば看護師です。
最も若くて看護職に就くには
経済的やその他の理由で高校に進学できない、できるだけ早く就職したい、、
というのであれば、
- 中学卒業 → 准看護師学校(2年)
が早道ですが、
この場合には准看護師の資格になります。
准看護師と看護師の仕事に大きな差は無いのですが、
准看護師は看護師や医師の指示の元で働くということになります。
准看護師から看護師になるには、
- 准看護師 → 看護専門学校(3年・定時制)
- 准看護師 → 実務7年 → 通信教育(2年)
などの方法があります。
詳しく見る ⇒ 准看護師から看護師になる方法が変わった
最も短期で看護師になるには
上の方法では17歳で看護職に就くことができますが資格は准看護師です。
看護師の資格を最も早く取得する方法は、高等学校の看護師養成課程校に入学する方法です。
- 高校の看護師養成課程校(5年)
看護師養成課程校とは、
5年一貫制の看護学科が設けられている高等学校のことで、
衛生看護科(3年)その後は専門科(2年)の教育を受けますが、専門科への進学では入学試験はありません。
卒業後は看護師の国家試験を受験でき、20歳で看護師の資格を得ることが可能な、看護師になる最短ルートです。
看護師になるためには看護師の国家試験を受けなければならないのですが、
国家試験受験資格を得るためには上に書いたようないくつもの方法があるのです。
- 中学を卒業して看護師になる
- 高校を卒業して看護師になる
- 大学を卒業して看護師になる
- 社会人になってから看護師になる
このいずれな場合でも上に挙げたような方法しかないのです。
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社会人で働きながら看護師になる
社会人であっても上に挙げたいずれかのコースを経れば看護師になれるわけです。
しかし問題は収入ですよね。
中学卒業や高校卒業であれば、看護学校に行く学費や生活費は親が負担してくれるでしょうが、
いったん社会人になってしまったら、
看護学校に行くから学費と生活費の面倒を見てくれ、、とはいえないものです。
そこで、
- 働きながら看護学校に通えるコース
を考えてみました。
1)定時制の準看護学校で准看護師になる
准看護学校(2年)に通って、准看護師資格を取得する方法です。
定時制の準看護学校を選べば、
登校日は週に3日間くらいですから、
授業のない日や週末、あるいは夕方から夜までの空いた日に働ける時間が確保できます。
2年間通学して准看護師の資格を取れば看護職に就けますし、
看護師の資格を取りたければ、
定時制の看護専門学校(3年)に通えば、定時制の準看護学校と同じように働きながら通学が可能です。
准看護師の資格を取って直ぐに看護職に就いた場合でも、
実務経験7年を経れば(5年になる可能性がある)、2年間の通信制課程で勉強して看護師の資格に挑戦が可能です。
2)定時制看護学校で看護師になる
働きながらストレートに看護師になるコースもあります。
定時制の看護専門学校(4年)に入学することです。
定時制の看護専門学校には、
- 昼間の定時制
- 夜間の定時制
があります。
昼間の定時制では、
授業は、
- 週に3日、朝から夕方まで
- 週に5日間、午後から夕方まで
などとなりますから働きながら通学できます。
夜間の定時制では夕方から夜に授業となります。
昼間の定時制でも夜間の定時制でも実習期間中は朝から夕方までが実習となるところが多いようです。
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社会人が看護師になるための奨学金がある
2014年の厚生労働省による、
看護師等学校養成所入学状況及び卒業生就業状況調査
では、
看護師養成校(3年)の1学年の総定員数は27,000人でしたが、
入学者の16%(4,500人)は年齢が25歳以上でした。
さらに、
准看護師養成課程の入学者数の約50%が年齢が25歳以上だったということです。
詳しく見る ⇒ 厚生労働省
厚生労働省は、
社会人経験者で看護師を目指す人が多いことから、
2015年10月に、
看護師養成所における社会人経験者の受け入れ準備・支援のための指針
を刊行して、社会人から看護師になる人をサポートしているのです。
定時制の看護学校の授業料にも奨学金適用される
厚生労働省は、
勤労者が資格を取得するために専門学校などに入学する際に、
雇用保険で受講料を補助する「専門実践教育訓練給付」を設けています。
2018年7月30日、
看護師ための定時制への入学も給付対象に加える
ことを決定し、
2019年4月から適用されることになりました。
現在は、
働く人が看護師になるための受講料の補助は、
平日の日中に学ぶ課程(3年)のみが対象なのですが、
4年間の定時制コースについても適用としたのです。
この専門訓練給付は最大で受講料の70%の補助を受けられ、年間の上限は56万円となっています。
もう社会人だから看護師なるのは無理、と考えていませんか?
看護師養成校の入学者の約16%が25歳以上、准看護師養成課程では25歳以上が50%にものぼっているのです。
社会人になってから看護師を目指す人はそれほど多いのです。
看護師になりたい、あなたの夢は叶えられるのです。
勇気を出して挑戦してみませんか。