看護師の年金の種類と受給額

看護師は給料が高いといわれています。

しかし心配なのは看護師を退職した後の生活です。

給料が高いということは年金も高いということなのでしょうか?

看護師の年金といってもいくつかの種類があるのです。

そして受取額も看護師によってさまざまです。

 

転職する場合にも年金の仕組みは重要なことですから、

看護師の年金や種類のことも少しは頭に入れておいてください。

転職するときなどにも年金の知識が必要です。

 

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看護師の年金にもいろいろな種類がある

年金は年金保険とも呼ばれる保険の一種です。

現役で働いている時代に保険料を支払い、その保険料を原資として退職後に一定期間、年金として受け取るという仕組みです。

 

国が運営する公的年金には3つの種類があります。

  1. 国民年金(基礎年金)
  2. 厚生年金

の2つです。

 

年金の受取額は看護師の勤務年数によって違う

 

国民年金は、

基礎年金とも呼ばれ、20歳~60歳未満の全国民が必ず加入しなければならない年金です。

国民年金の保険料は定額で、平成29年度は誰でもが月額16,490円です。

原則として65歳以降に老齢基礎年金として受け取ることができます。

 

厚生年金は、

会社員や公務員が加入する年金で、法人企業は従業員が1名でもいる場合は強制加入する必要があります。

厚生年金に加入している人はは国民年金と2つに加入することになります。

 

厚生年金の保険料は基本給の16.766%ですが、

半分は勤め先が支払い、あなたは給料から8.383%の保険料が差し引かれます。

 

受給は企業や公務員を退職後65歳から老齢厚生年金として受け取ることができます。

 

この他に、

国家公務員や地方公務員など公務員が加入する共済年金がありましたが、

2015年10月1日に廃止され、会社員が加入している厚生年金に一本化されました。

 

看護師の年金の仕組み

年金の受給者は第1号、第2号、第3号に別れますが、

看護師の場合は、第1号、第2号です。

 

さらに、公的年金である国民年金や厚生年金の他に企業年金があります。

企業年金は、

企業が従業員の老後をより豊かにする目的で、公的年金以外の企業が独自で設けている年金です。

給料から拠出して会社が運用して退職後に年金として支払ったり、

給料からの積み立てに加えて退職金も年金原資に加え、年金として受け取る仕組みなど企業によってさまざまです。

 


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看護師の年金は勤め先によって違う

看護師の年金は、診療所や病院、公立病院、介護施設、企業検診センターなど、

  • 働く場所
  • 働く場所の規模

によって加入する年金制度が異なります。

 

クリニックなどの個人の診療所であれば国民年金ですが、

個人の診療所でも従業員が5人以上であれば厚生年金への加入が義務づけられます。

5人未満では任意適用となり国民年金のみの加入となります。
診療所でも医療法人など法人化された医療機関では、たとえ従業員が1人でも厚生年金への加入が強制適用されます。

 

  • 診療所        国民年金+(厚生年金)
  • 法人化された診療所  国民年金+厚生年金
  • 民間医療機関     国民年金+厚生年金
  • 国公立の病院     国民年金+厚生年金

 

国公立の病院では上にも書きましたように、

2015年10月から共済年金が厚生年金に変わりました。

 


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看護師の年金の受給額

年金を受給するためには、年金を一定期間納付しなければ受給できません。

平成29年7月まで、

国民年金の受給資格をえるためには、

年金を25年間納付しなければならない決まりでしたが、

平成29年8月から、

年金を10年間納付すれば受給資格が得られるように改正されました。

 

厚生年金も10年間納付すれば受給できるように改正されています。

 

年金の受給額は勤務年数と給料によって異なる

 

年金の受給額は勤務年数と給料によって異なるのですが、

老後にどれくらいの年金がもらえるのか心配ですね。

 

国民年金(老齢基礎年金)は、

  • 年金保険料を40年間(480ヵ月)納めれば
  • 受給額は満額の77万9,300円(年額)

となります。

納付期間が40年より短い場合には期間に見合った受給額になります。

 

厚生年金の受給額は、

平均標準報酬に一定の乗率と納付期間の月数を掛け合わせた額になります。

 

仮に、

ある看護師が、

  • 第1号での納付期間が9年間
  • 第2号での納付期間が12年間(給与の平均月額30万円)(2003年まで)
  • 第2号での納付期間が18年間(給与と賞与の平均月額40万円)(2003年以降)

と、国民年金を39年間、厚生年金を30年間納付したとすれば、

 

概算の年金受給額は、

  • 国民年金が75万9,818円
  • 厚生年金が78万1,358円

であり、

合計154万1,176円となります。

これは年額ですから、

月額12万 8,431円となります。

 

これはあくまで概算ですから、

詳しい年金受給額を調べたいときにはねんきんネットで見込額を調べてください。

 

年金見込額を調べる ⇒ ねんきんネット

 

総務省の家計調査年報による、

老後の消費支出額は、

  • 60歳以上の単身無職世帯では14万3,826円(月額)

とのことです。

 

上での看護師Aさんの年金受給額は、

月額12万 8,431円でしたから、1万5,395円も少ないことになります、、、。

しかし、退職金や貯金もありますから大きな贅沢をしなければやっていけるでしょう、、、。

 

 

年金の種類や受給額について簡単に説明してみましたがお分かりいただけたでしょうか?

 

看護師では転職する人が非常に多いのですが、

 

転職に際しては年金手帳の移動など種々の事務手続きが必要になります。

年金手帳はきちんと保管するようにしておいてください。

 

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